ジョンバーニンガム

読み聞かせをしていた頃、手っ取り早く注意を集めたい時、ジョンバーミンガムの『ねえ、どっちがいい?』を読んでいた。

もしも、君んちの周りが変わるとしたら、大水と、大雪と、ジャングルと、ねえ、どれがいい?という出だし。どれもイヤーと叫びつつ、結構どの子も必死に考えててかわいい。2000円でいばらに飛び込むのと、魚に飲まれるのと、ワニに食べられるのと、サイに潰されるのと、どれがいい?というのもバカバカしくてよかったし、「妖精の魔法」「小人と宝探し」「魔女のシチュー作り」「サンタのプレゼント配り」どれを手伝いたい?というのも夢があってよかった。で、「お父さんが学校で踊っちゃう」のと、「お母さんが喫茶店で怒鳴る」のとどっちがいや? については、「それは恥ずかしい」と大人になっても、毎回読みながら思う。で、今日、ジョンバーミンガムの絵本をいただいた。驚いたのは、アボカドベイビーの翻訳者が、あの『オンザロード』の青山南だったこと!詳しくないけど、ビート世代とかイージーライダーとかヒッピーとか、その辺の脱社会的な生き方を書いた、あのオンザロードの。そういえばジョンバーニンガムの本には、お手本にならない子供の心を持った大人ばかり登場する。ジョンバーニンガムとオンザロードの原作者ジャック・ケルアックが青山南で繋がって面白い。 本をプレゼントしてくれたのはおばあちゃんでした。知ってか知らずか。おばあちゃん、イカシテル!